ポピーＺ作品の中で、管理人が参考にした作品を年代順に紹介していきます。
↑本棚内のポピーＺ区域。
↑本棚内のポピーＺ区域。
◆凡例◆ 表紙画像 書籍名 出版社（発行年） 頁数 備考 管理人の勝手コメント
作者名は全て「ポピー・Z・ブライト(Poppy.Z.Brite)」なので省略。
ロスト・ソウルズ 角川ホラー文庫（1995） 506Ｐ 柿沼瑛子訳
現在（2006）絶版思えば、私とポピーＺの出会いはここからでした。1996年に購入。
デンジャラス要素にビビリつつ、クリッシーに山程萌えてた自分に万歳。
アン・ライス作品と違い、十年間萌えに全く変化が見られないのは何故か。
絢爛たる屍 文春文庫（2003） 392Ｐ 柿沼瑛子訳
解説・滝本誠そして2006年に遭遇し、ポピーＺサイトを作る馬力を与えてくれたゴイスーな本。
無茶に溢れかえるパワーに引きずり込まれました。
このインパクトは忘れようったって無理です。
Lost Souls PenguinBooks（1994） 359Ｐ 長編第1作。現代を舞台にした吸血鬼物。
"Lost Souls"自体は1992年の刊行。1997年に神田の洋書屋・タトルさんで購入。
他にもポピーＺ本が2冊あった気がしますが、何だったかは忘れ。
多分、"Drawing Blood""Swamp Foetus"ではないかと。
DRAWING BLOOD Dell Publishing（1994） 403Ｐ 長編第2作。幼い頃、父親に家族を殺された青年の真相探究話。
"DRAWING BLOOD"自体は1993年の刊行。表紙は人の横顔かと思ったら、景色にも見える仕様です。
日本語訳するタイミングを完全に逸した気もするけれど、
気にしないで出て欲しい、そんな本です。
WORMWOOD Dell Publishing（1996） 225Ｐ 短編集その1。1986〜1993年の作品12本収録。
（ハヤカワミステリマガジンで紹介されている3本を含む）
紹介文・DanSimmons
"Swamp Foetus"という題で1994年に刊行された本の再版。
挿絵が数枚あるけれど、絵師の名前が不明です。人の顔にも景色にも見える表紙その2。
ホラー色強めの作品多し。
日本語訳されてる話以外では"Angels""Xenophobia"が面白く。
Exquisite Corpse Simon&Schuster（1996） 225Ｐ 長編第3作。猟奇殺人鬼ゲイカップルのラブストーリー。 出版にこぎつけるまで、かなりすったもんだがあったらしい。
そんな問題作を出してくれた、漢気あふるる出版社さんに感謝。
他の作品ではイタリック体ぐらいしか見られない、
多様な字体装飾が面白い。
Exquisite Corpse PHOENIX（1997） 244Ｐ 長編第3作。のイギリスでの再版本。 表紙のピンク男、胸があるように見えますな。
↑の本と同内容なのにページ数が違うのは、
字体や字数の違いによるものです。
The Lazarus Heart HarperPrism（1998） 213Ｐ James O'Barrの『The Crow』シリーズにインスパイアされて書かれたという長編。
恋人（男）を殺された上、その罪を着せられた男の復讐譚。
インスパイア源の映画を知らないままに読了。
ヒロインのLucreceがポピーZ史上最強に可愛い。女性キャラ書けるんじゃないの！
…性転換した元・男性（元の名はLucas）だけど気にするの禁止。
THE SEED OF LOST SOULS SUBTERRANEAN PRESS（1999） 46Ｐ "Lost Souls"の公式ファンブック。
イラスト・Dame Darcy
詳しい内容についてはこちら。表紙のクリスチャンはどう見ても妖術師か何かです。
本当にありがとうございました。
ページ数といい、平とじでホチキスで製本されてたり、
一体どこの同人誌かと思う作りでびっくりしました。
Are You Loathsome Tonight? GauntletPress（2000） 185Ｐ 短編集その2。1994〜1998年の作品13本収録。
（『ディスコ・2000』で紹介された作品含む）
紹介文・Peter Straub。
イギリスでの再版以降は"Self-Made Man"と改題。人を蛸化して描く時に頭を変化させるって斬新だなあ。進化型スービエ？
夢幻的なホラー風味が強かった前短編集と比べると、
シリアルキラーを描く"Self-Made Man"、お伽話風の"King of the Cats"、
歴史小説"Mussolini and the Axemans'jazz"など、
作風の広がりが見て取れます。ちょうどＥＣの執筆時期とも重なりますし。
そして前短編集以上に、男性間でのエロ描写が直截になったような。
GUILTY but INSANE SUBTERRANEAN PRESS（2001） 178Ｐ エッセイ集その1。1996〜2000年の作品21本収録。 『絢爛たる屍』解説で紹介されていた、"The Poetry of Violence"を収録。
わーホントに言ってた「何で皆、ダーマーに『人肉おいしかった？』って訊いてくれないの？！」って。
Lost Souls Tenth Anniversary GauntletPress（2002） 494Ｐ "Lost Souls"刊行十周年を記念して発行された愛蔵版。
削除された部分や、後日談"Stay Awake"（2000年）を収録。
詳しい内容についてはこちら。かなり字が大きくなっているので、老後の読書も安心か。
あと、私の本だけかも知れないけど…この本激しくビニール臭い。
THE DEVIL YOU KNOW GauntletPress（2005） 173Ｐ 短編集その3。1999〜2003年の作品13本収録。
表紙絵・Alan M.Clark表紙の不気味なナマモノは猫なんだそうだ。
ＥＣのジェイの家族が見られる表題作の他にも、
少年達の切ない友情の話"LANTERN MARSH"、
発火能力を持つ少女の悲劇"BURN,BABY,BURN"等、グッとくる読書が楽しめます。
ハッピーエンドの"PANSU"もあり、読後感もすっきり。
かと思ったらいきなり男同士のガン掘りエロシーンもあるので要注意。
"Value of X"や"Liquor""Prime"など、近年のリアル傾向（らしい）の長編はチェックしてないので分かりません。
2006年8月16日
Plastic Jesus SUBTERRANEAN PRESS（2000） 105Ｐ 中編小説一本収録。 ECについて「殺人鬼の実録本と変わらないじゃん」と言われて頭にきたポピーZが
「ちゃんと地に足のついたゲイカップルの日常生活だって書けるんだから！」と書いたらしい本。
ミュージシャンゲイカップルとエイズの話みたいですが詳細は不明です。
Wrong Things SUBTERRANEAN PRESS（2001） 129Ｐ 短編小説三本収録。
CaitlinR.Kiernaｎと共著。収録されている"The Rest of the Wrong Things"は、
LSにも出てきたキンジーの母親の亡霊絡みの話っぽいけどよくわかりません。
Triads SUBTERRANEAN PRESS（2004） 198Ｐ 中編小説一本収録。
Christa Faustと共著。20世紀前半の香港を舞台にしていて、上掲の"THE DEVIL YOU KNOW"収録の
"Pin Money"に出ていたペリケ青年も出てること以外はさっぱりわかりません。
Antediluvian Tales GauntletPress（2007） 116Ｐ 短編集その４。2003年から2007年までの作品、9本を収録。 切ない題名。
"Value of X"以降の料理人を再利用した話だらけで、
そこを避けて通っている当方には語ることがありません。残念。
なんで避けてるかって？ポピーＺがそのキャラを使った二次創作を許可してないからです。
2009年5月23日
