ポピーZなお酒を飲んでみた。△
これは、中戸（飲めないわけではないが酒好きでもない）な当方が、ポピーZ作品に登場する印象的なお酒を飲んでどーのこーの好き勝手を言うという、気ままなコンテンツです。当方は基本的に酒に関してはかなりの味オンチです。作中に登場するお酒を飲んだらば、更新します。
第三回 ギネスビールを飲んでみた。
彼のグラスに最悪の黒ビールが一口分残っているあいだに、わたしはラガーのグラスをバーに持っていった。彼はギネスをすばやく飲み干し、イギリス人にはめったに見られない快活な動作でバーテンダーに合図すると、南部のアメリカ人としか思えない、おぞましいアクセントでいった「もういっぱいくれないか？」（EC P94）
というわけで、サムが好きで、アンドリューが大嫌いな、ギネスビールを飲んでみました。
↑酒屋にこれしかなかったのでロング缶購入。
当方、ビール党ではないので少々ビビリながらですが。え、何党かって？…梅酒党です。
しかし、下の二つほどの決死（？）の覚悟はしませんでしたが。だってビールだし。
↑ピンぼけゴメン。しかも柄入りコップだし。
一口飲んでの感想。
うーん苦い。でもスッキリとして嫌な感じではない苦さです。喉ごしも爽やか。
口当たりも軽く、スーッと入っていきます。黒ビールといって連想しがちな焦げ臭さもなく。
おお、ビール党でなくても、結構いけますコレ。アンドリューは何で嫌いなんだろう？
しかし、最初の一杯目はそんな感じに楽々飲めましたが、二杯目になるとなんだか後味の苦さと、妙な酸っぱさが口の中に残るように。やはりビールは最初の一口が旨いモノであって、大量に飲んで美味しいモノではないという、古人（いや、誰かは知りませんが）の言も正しいのやもしれません。
そして、アンドリューがサムに言ってた、泡にマッチが立つ云々を、家にマッチがないので爪楊枝でやってみましたが…立ちませんでした。チェッ。ちゃんと熟練したビール注ぎ人が作った、濃密な泡でないと立たないのでしょう。私がテキトーに注いでもクリーミーな泡だったので、できるかも？と少し期待してしまいましたが。残念。
2007年7月27日
第二回 ペルノーを飲んでみた。
アブサンの代用品であるペルノー―同じようにおぞましい代物だが、法律では認められている―を大量に消費し、ただ一人の息子にもほとんど関心を向けることはなかった。（EC P56）
と、ジェイたんママ・ミニヨンさんが息子をほっぽって飲んだくれていたお酒、ペルノー。
ジェイたんを放置して飲むほどの魅力がこのお酒にあるのか、いざ試飲をば。
やはり東急ハ○ズで購入した20mlの小瓶で。…皆さん、珍しい酒ってどこで買ってます？
瓶を開けて鼻を突いたのは、刺激臭というか異臭。私の鼻が嗅ぐことを拒否しています。嗅ぐと鼻が痛いし。
な、なんだ？薬臭いというかひね臭いというか…高菜の漬け物みたいな臭いがします。
そして私は高菜の漬け物が大の苦手なのです。
↑ちなみに、色はこんな感じ。画像上部の茶色いのは、湯飲みについた茶渋です（…）。
オ○ナミンCみたいな色ですが、ビタミンB2の色ではなく黄色4号の色です。ラベルに書いてあります。
当方、匂いですでにヘロヘロになってましたが、勇気出して一口飲んでみました。
飲んだ途端、全身から力が抜けます。そして痺れます。
口の中が「むはぁあ」ってなります。「むはぁあ」って。そうとしか言えないボキャ貧でスミマセン。
そしてこれまた40度と高目のアルコール度数なので喉痛ぇえ。やっぱりストレートでゴキュゴキュやるもんではないと思います。
お酒の本にもよく、「好みが分かれる酒」と書かれてますが、当方は「好きではない」に一票を投じます。
これとジェイたんだったら、迷わずジェイたんを取ります私は。そして愛でまくります。そんなお酒です。
これに負けたジェイたんって…いやいや、それだけママをドップリはめた、魔性の酒ということなのでしょう。
臭いが臭いなので、ポ○リで割っても臭く、刺激が残って美味しく飲めず。
逆に、好きな人にはそれがたまらんのでしょうが。
多くフランス人が好きなお酒だそうで、このお酒好きなジェイたんママの家系は、元を辿るとフランス移民なのかなーなどと妄想を逞しくしてしまうところです。
そーいえば、故・開高健氏もお好きだったらしいですのう。さすが食通。
2007年7月14日
第一回 シャルトルーズを飲んでみた。
…そして酒は、祭壇の何百というハーブから作られた明るいグリーン色をしている。マルディ・グラでシャルトルーズを飲むのがどういうことであるかを知っている者は幸いだ。街中の蒸留されたエッセンスが飲む者の腹を焼き尽くす。シャルトルーズは暗闇のなかで燦然と輝きをはなち、もし十分な量を飲めば、飲んだ者の目もまた明るい緑色に変わるかもしれないのだ。（LS P6）
シャルトルーズ！嗚呼シャルトルーズ！！それは、LSを読んだ人ならば一度は、憧れを抱くでありましょう、緑色に輝く存在そのものだけでなく、名前の響きすら美しい、まさに魅惑のお酒。
LSを読んだ当時、高校生だった当方は、その煌めく魔法のような描写に魅せられ、成人したら絶対飲んでやる！と心に誓ったものでした。まークリスチャンにゲ○吐かせた悪魔の酒でもありますが。それでも。
そして、今現在のとっくに成人した当方は、↑な誓いを今更ながらに思いだし、やっとこさ先日購入しました。東急ハ○ズで30ミリリットルの小瓶をば。
↑写真取るのを忘れてたのに、半分飲んでから気づきました。
で、栓を開けてみました。その香りは…何というか…薬臭いというかお香臭いというか？「祭壇の香り」という、判るような判らないような表現も、ある意味正確だったのだなあと思い知りました。
そして、一口飲みました。ぐいっと。
喉、痛いです。熱いです。
ピリリと舌を刺すような刺激で、舌と口内が軽く麻痺します。
そして熱の塊が喉から腹を滑っていくようです。
それから薬のような草のような香りが鼻にツーンと抜けます。それも少し鼻の中が痛い。
そんなこんなを経て、後味の甘さが舌に残ります。
全体的に、「そりゃ、下戸（クリスチャン）がいきなりストレートで飲んだら喉焼けるし吐きもするわ！」と納得する、強烈なお味でした。
度数の高さ（55度）もあって、LSキャラ達のようにストレートでゴキュゴキュやるお酒ではないように思いました。皆お酒強いのね…。
その後、ポ○リスエットで割ると美味しいことを確認しました。シャルトルーズ1：ポ○リ4〜5くらいで。酒飲みさんには邪道な飲み方やもしれませんが、勘弁してくだたい。
とりあえず、昔の自分が立てた誓いを果たせて満足ではあります。昔の自分へ、シャルトルーズは甘くて複雑な香りも楽しくて美味しいけど、喉痛くなります。以上。
2007年7月5日