今も昔も我が最愛のＬＳキャラ。はまった当時は本気で嫁に行きたかったです。うん、オイラ痛い子。今も昔も変わりなく。黒ずくめで長身痩躯で冷たく鋭角的な美中年と、これでもかと萌えツボどつきまわしてくれて、惚れずにはいられないです。寡黙で内省的で寂しがりやな内面もいいよいいよー。むっつりスケベでも好きなんじゃー！
思いっきり平たく言うと、真性のペドフィリア以外の何者でもないのに何でこんなに愛を感じるのか。永遠の謎だ。アン・ライスのペドキャラ（マリウスとかアビクスとか）には「お前らまとめて星に帰れ」としか思えない当方なのになー。うーんアン・ライスのペドには、弱い者への庇護欲だけでなく、支配欲というか、未熟な者を自分の思い通りに躾けたいという願望が見え見えでキモイですが、ポピーＺのペドは、純粋に若い者の造形美を愛でる心持ちがメインだからかと。クリッシーもあまり支配的なキャラではありませんし。最長老の権威振りかざしてもおかしくないのに。むしろ、若い吸血鬼に支配されすぎなような気がします。
少し話ずれますが、アメリカ社会のペド嫌悪ムードをふまえた上でＬＳを読み返すと、作中でかなり良心的な性格づけされているクリッシーに、人間社会的には忌み嫌われるペド属性を付与するポピーＺはかなり剛気だと思いました。恐らく、吸血鬼が人間の倫理観を超越した存在であること、そして美に惹かれる心は禁忌感より強いことを表現するためのキャラづけなのでしょうが。
孤独を恐れるあまりに、飲めない酒を無理して飲んでしまうシーンは涙無しには読めません。シャルトルーズを持ち歩いていたばっかりに……！私があの状況（イッキ強要）に出会ったら…瓶割るかも。それができないからこそクリッシーにて悲劇。別れをほのめかされて、飲めない酒を飲んでしまうなんて貴方はどこのだめんずうぉ〜か〜様ですか。
でもその後の嘔吐シーンが……！嘔吐シーンが……！萌え燃えなんじゃーい！！最年長＆最強吸血鬼様が苦悶する姿にハァハァが止まらない当方は人非人決定ヒャッホーウ。それを言ったら、一回目の嘔吐シーンの方が萌え度は高いですが。吸血鬼が、どうしようもなく無力になって涙目になって、人間に引きずられておトイレに連れて行ってもらうなんて！も、萌えるじゃないかド畜生。正直ナッシングとのエロシーンよりグッと来るものがあります。何故だか。私がデビッドだったらそりゃもうスゴイですよ（何が）。
いや、そのナッシングとのエロシーンも良いことは良いのですが。でも彼らを疑似親子的に捉えていた当方には、かなり見ちゃいけないモノを見た気分に。ある意味ジラーとのイチャコラよりヤバ目では。しかしその禁忌感も乙なものです。母親とラブってた相手とラブれるナッシングと、もしかしたら自分が育ててたかも知れない子どもとラブれるクリッシーに万歳。そんな禁忌感よりも愛が優先されるポピーZ世界ですし。
クリッシーがナッシングを育ててたらどうなったのかを想像するのも、クリッシー好きによく見られる習性（？）かと。それでも寂しい子に育ってたら切ないですが、あまり健全にイイコに育ってもまた違う気が。どうせいっちゅうねん。しかし、人間として育てるのか、吸血鬼として育てるのかでまた悩みそうなクリッシーですが。人間として育てようとして、ふとしたきっかけで血に目覚めちゃったの見て、「あ〜下手こいた〜」とかなってそう。でもそんなの、クリッシー＆ナッシング親子妄想の羽ばたきの前には関係ねえ。
きっと子どもを愛しつつも、どこか距離を置いてるというか突き放したところある父親になるんではなかろうかと思いますが、予想に反して思いきり親バカな親になってたらそれはそれで可愛くて良いかと。というか何で彼は子供を作って育てて仲間にしないのかと、ポピーZに問いたくて仕方がありません。
十周年版での、アンを保護する男前クリッシーも大好物です。惚れ直す…！このままアンを養いつつ、子どもも育てていいんじゃないのってぐらいに。それ魅力！
その最期もまた、涙が流れること滝の如しですが、彼が再び孤独になることもできず、ジラーに屈服したまま生きることにも不安を覚えていたことを思えば、もう物語的には、死しか彼の行く末はなかったのでしょう。そして、本人も満足しての死ですし……なんで下手人のスティーブじゃなくてあさっての方向にいるゴーストを見ているかが謎ですが、いまわの際に美少年センサーが嘗て無くはたらいたのでありましょう。良い仕事してますな、美少年センサー。そう思うと、あの夕暮れにゴーストを殺してなくて良かったねクリッシー、ということになりますが、そもそもあそこでゴーストが死んでたら吸血鬼達が殺されることもなかったという気も。うーん。
まとまりなく終わり。多分続く。
2007年10月28日