煉獄山を登っていた二人は、不意に大きな地震に遭います。
さらに、そこで俯せになって浄罪していた魂達が突然歌い出すという怪奇現象に見舞われてダンテびっくり。
動揺するダンテに先生は、力強く心配無用と言ってくれました。
でも、そんな先生でもこの怪奇現象の意味はわかっちゃいなかったのです。
…先生も実は内心ビビってたり？地獄には精通してる先生も煉獄には不案内なので、煉獄編の先生は人間くさくて可愛いとこ満載。案内者を完璧超人にしてしまわないあたり、作者のダンテは匙加減を心得てますなあ。
この現象の種明かしは、次の第21歌まで持ち越されます。
簡単に説明すると、俯せになっていた霊の浄罪が完了すると、地震と歌声が起こる仕組みになっているのです。
そのことは、今まさに浄罪が完了して地震＆歌声の原因となった霊・スタティウスによって二人に説き明かされるのでした。これでやっとスッキリできたダンテ。
そして、そこからスタティウスのヴィルギリウスラブ話につながるのでありました。
