神曲でのマイお気に入り場面その4。△

その１をＰＢＢＳに掲載後、レスのやりとりでanri氏と
「悪魔達から逃げる二人はお姫さま抱っこでなければ」という合意に達し。
その案に便乗して描画。
やはり地獄篇第二十三歌より。

原典「…鬼どもが翼をはって、そう遠くないあたりを、
私たちを掴まえに飛んで来るのが見えた。
先生はすぐに私を抱きあげた。
ちょうど、物音に目を覚ました母親が、
近所に火の手があがったと見るや、自分よりも子供を気づかい、
肌着一枚身にまとう暇もあらばこそ、子供を抱えて一目散に逃げ出す、そんな具合だった。
ごつごつした崖っぷちから下に向かって次の谷の一角をなしている岩の斜面を
先生は仰向けのまま滑り落ちた。」（やっぱり平川訳）

その後一枚目の神曲絵に続くのですが、
ダンテを「我が子のように」抱いたヴィルギリウスの素早さを母親のように描写するもんだから、
もうこのさいヴィルギリウスはダンテのママン的存在ってことでファイナルアンサー。
「残っ念〜！」って声が聞えますが幻聴です。

この絵じゃ先生、滑り落ちるどころか飛び降りてますが気にしない！
むしろ二人の愛のバンジージャンプ（命綱なし）と思っときましょう。波瀾万丈。

素敵なネタフリに感謝。

PBBS掲載日：2004年2月9日
再利用日：2006年5月5日